世界の物語
□第16話「出会い」
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あれから真っ直ぐ船に帰ったリィアナとガイ。
だが、明らかにガイの様子が港での出来事からおかしい。
リィアナ「ガイ?」
ガイ「え、あ…ああ、俺は機関室に行ってくるよ」
一切、目を合わさずに足早にその場を去った青年。
(やっぱり用事があったのについてきてもらったの怒ってるのかな)
ルーク「ガイの奴、一体どうしたんだ?」
二人が帰ってくるのをたまたま見かけたルークが不思議そうに声をかける。
リィアナ「わからない、でも私が怒らせたかも」
ルーク「…」
ガイが去った方向を眺めていると
コツ…
リィアナ「?」
優しく頭を小突かれた。
隣を見れば目の前にルークの握りこぶし。
彼の手が自分の頭を小突いたのだとわかり、リィアナは目を瞬きさせる。
ルーク「うまく言えないけどさ、ガイならすぐいつも通りになるって…」
リィアナ「…」
ルーク「…その、」
リィアナ「ありがとう」
ルーク「…ぇ」
微かに一瞬、リィアナが笑ったのにルークが固まる。
そんな彼に気付かず少女は歩いていく。
ルーク「…わ、笑った」
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