世界の物語

□第13話「記憶を知る人物」
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夕日が海へ沈んでいく。


オレンジに染まった海、バンエルティア号。

リィアナは一人甲板で空を見上げていた。



まだ日が沈みきってはいないが既に星が姿を現して輝いている。





今日になって色々何かが起こり始めた。


聞こえなくなっていた声が夢の中で。

自分の記憶を知っているようなクラトス。






リィアナ「うん、真っ暗だ」



(記憶がない部分を探ろうとすると真っ暗になる)



ブツッと切れたように、それ以上踏み込ませないように探ろうとするリィアナの思いを遮断する。





リィアナ「思い出しちゃダメなのかな?」







パニール「リィアナさん、夕飯の準備ができましたよ」


リィアナ「!」




パタパタと羽を羽ばたかせてやってきたパニール。


考えていたことを振り払い、リィアナは「今行く」とパニールに答えて梯子に向かう。





夕日は完全に沈み、空は星空に変わった。







第13話・終
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