世界の物語

□第11話「謎のエネルギー」
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―《ホール》―






チャット「納得できません」


リィアナ「…?」




パニールがいれてくれたココアを飲んでいると目の前に座っていたチャットがムスッとしている。

ココアが欲しいのかと思って差し出すと首を振り、チャットは思いきりテーブルを叩く。



チャット「ジェイドさんですよ!この船を仕切り始めるし…船長はボクなんですよ!?」



苛立ちが収まらないのか、彼女は唸ったまま。



チャット「今だって勝手にガイさんとティアさんに外出許可を与えて好き勝手やってる始末…」


リィアナ「チャットの船なのに大変だね」


チャット「…リィアナだけですよ、そう言ってくれるのは……」



ジェイド「ここにいましたか船長」


リィアナ「ジェイド」

チャット「!!」



噂をすればなんとやら。

ジェイドがこちらの姿を確認すると後ろから誰かを連れてやってきた。

口元が引き攣っているのをもはや隠そうとせずチャットはジェイドに歩み寄り、指を指す。



チャット「ボクも貴方に用があったんです!!大体貴方は…!!」

ジェイド「こちらはナパージュ村の学者、リフィルです」

チャット「ボクが船長なんですから……って、え?」



状況が読めず聞き返したチャットの前に一人の女性がやってくる。


リフィル「私はリフィル・セイジ、ナパージュ村で学者をやっていたの」




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