世界の物語

□第8話「守る」
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ジェイド「そちらのお嬢さん方も…」


カノンノ「っリィアナ…!?」

チャット「…!!」



チャットの前にリィアナが進み出て、静かに腰に携えてある剣に手をかけようと構える。



ルカ「リィアナ!?」

キール「馬鹿っ、何やって――」



リィアナ「私は」



凛とした声に静かになる機関室。




リィアナ「法とか難しいことはわからない」



リィアナ「でも私はチャットに、カノンノに、この船にいるみんなに助けてもらった。仲間として迎え入れてくれた」


真っ直ぐにジェイドを見上げ、リィアナは自然と声を大きくなる。


リィアナ「みんなを傷つけるようなことをするなら私が守る」



ルカ「…リィアナ」

キール「…」

カノンノ「リィアナ…」




リィアナ「みんなを私が守る」




チャット「……リィアナ、あなた…」













ジェイド「…我が国の正式な認可があればギルドとして自由に動くことができます」








リィアナの目を逸らさずに発したジェイドの言葉にみんな一斉に彼を見た。

ジェイドはぽかんと間の抜けたメンバーの顔に満足したようににっこりと笑顔を浮かべたのだった。











第8話・終


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