世界の物語

□第4話「歓迎会」
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リィアナ「もしかして悪いことした?」


リッド「…?藪から棒にどうしたんだ?」


カノンノ「悪いことって?」





甲板で空を見上げていたリィアナは同じように隣で空を見上げている仲間に問い掛ける。


今バンエルティア号はどこかの港に停留するわけでもなく陸が辛うじて見える距離の海上に留まっている。





リィアナ「ん…みんな、私を見たら慌てるから?」


リッド「……………まぁ…気のせいじゃねーの?」




(気のせいとは思えないんだけど…気のせいだったのかな)




明らかに目を逸らすリッドをリィアナが見つめる。




リッド「……」


リィアナ「…」


リッド「……」


リィアナ「…」


リッド「……っ」


リィアナ「…」


リッド「……〜〜っ」


リィアナ「…」


リッド「だぁあっ!!!」


リィアナ「!?」




声をあげるリッドに思わず身体をビクつかせるリィアナ。

その様子を見ていたカノンノは横で笑っていた。



カノンノ「リィアナには敵わないなぁ!」




リィアナ「??」







風が心地よく吹き、リィアナは相変わらず空を海を眺め、カノンノは隣で背中を塀にくっつけて座り本を読んでいる。

リッドは反対側で身体をリィアナに向け、腕を塀に乗せて空を仰ぐ。




のんびりとした今この時間。

ふと目線の先にカモメが飛んでいく。

大きい翼を広げ海の上を飛んでいるその姿はとても気持ち良さそうで、思わず手を伸ばす。



そんなじゃ捕まらないよとでも言うかのようにカモメはそのまま上空へ一気に飛び上がる。


その動きに合わせて伸ばした手を意味もなく空にかざしていると、隣で本を読んでいたカノンノが立ち上がった。




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