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□こんな僕でよかったら
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眩しい笑顔。
金色に輝く髪。
吸い込まれるような瞳は蒼く。
透き通る肌は白い。
うるさくて
意外性No.1で
感受性豊かな優しい少年
純粋無垢なキミが
こんな汚れた俺を好きになってくれる訳がない…
『こんな僕でよかったら』
「先生と俺ってば、よく目が合うよな!」
うん。
気が付けばナルトを追っちゃってるからね。
「先生ってナルトに甘くないですか!?」
ごめんね、サクラ。
無意識にそうなっちゃってるのかな。
「ま、俺はいい先生だからね。いつでも部下を見守ってるんだよ。」
任務も終わり、そんな事を話しながら里へ帰る。
門の前で解散を言い渡すとサクラは挨拶もそこそこに帰っていった。
のだが。
いつも一目散に帰っていくナルトがその場を動かない。
「ナールト、どうかしたの?」
カカシが顔を覗き込みながら問うと、遠慮がちにナルトは言う。
「今日、センセーん家行っていいってば?」
小首を傾げながら聞いてくるその姿に、内心動揺してしまったのだが
そこは腐っても上忍。
カカシは弛む顔を抑えながら頷いたのだった。
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