06/16の日記
03:47
難破船
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ちょっと、調子に乗って元気にしすぎたか。
アパートが、激しい雨が降ると、揺れない難破船のような不気味な音をたてるから、
きみからの連絡が途絶えたからか、
不安に駆られて、淋しくて泣いた。
ふとんにうつぶせて泣いている自分が、
黒い闇に飲み込まれていくのを、
左上から、別の私が冷静に見ている。
みんな、別の私がいるんじゃないの?
本当のことは、だれも口を閉ざして言わないから、言えないから、
そんなとき、孤独を感じてしまう。
難破船なんて乗り捨てて、雨の中、走って、走っていったら、きみに会えるんじゃないかと。
そんなことが頭をよぎっては、
会えるわけないと思う。
今日も奇跡は起こらなかった。
きみに会えなかった。
弦を買いにいったんじゃない、色鉛筆を買いにいったんじゃない、
きみがいると言うから、
急いで会いにいったんだ。
でも、会えなかった。
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