novel

□溢れる想い
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いつからだかわからない
ずっとスキだったのかもしれないし、
突然かもしれない



「おはようございます」
何気ない日常。
「おはよ」
隣りの席の元教育係、ファルマンに声をかけられ、顔が赤くならないように微笑みながら席に着く。
「いつも早いですね」
始業時間まで、あとゆうに15分はある。
「准尉の方が」
早い、と言おうとした時、「夜勤だったから」と言われた。
うっかりしていた。でも……
「いつも、僕より早いじゃないですか」
「それは……」と言いかけた時、ハボックが入ってきた。
「おっはようさん」
欠伸をするハボックに挨拶し、ファルマンが言おうとしていたことを聞き出そうとするものの、言ってはくれなかった。
早く出勤する理由、って何だろ。
僕は、勿論スキな人がいるから。でもそれって不謹慎、ですよね。



「では、これで。お疲れ様でした」
夜勤だった為、早上がりのファルマンは帰る支度を始めた。
「お疲れ様でした」
今日は、短い間しか逢えなかったな、と思いながら笑顔で告げる。

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