たんぺーん 2
□自信家なヘタレさん
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わからない。
どうして振り向いてくれない人を好きになるのか
「はぁぁ…」
「……まーたため息…
そんなんなら諦めなよ」
「べっ別に水谷さんのこととか言ってねえだろーが！」
私もそこまで言ってないよ
赤くなったヤマケンくんに言えば、今よりもっと頬を赤める
「……わっかんないなあ、」
ヤマケンくんが雫を諦めない理由も、あさこがみっちゃんさんのことを諦めれない理由も、全部。
「…うるせぇ、んなこと言うならお前もだろうが」
「え、私？私は恋とか…」
「俺が好きなくせに」
「………は？」
予想もしてなかったことに、
思わず怪訝な顔を浮かべる
「な、なんだよ！そーなんだろ」
「…私が、ヤマケンくんを？」
「…ああ」
少し赤くなりながら頷かれて
眉をつり上げて苛立つ
「…ばっかじゃない！私はヤマケンくんみたいな人好きなんかなんないからっ！！」
「なっ…この俺にそんな口聞くのか！！」
「ヤマケンくんなんか早く雫にフラれちゃえばいいんだ！！」
「なっ…！！」
色んな意味で赤くなったヤマケンくんに、べーっと舌を出してから背を向ける
この胸の高鳴りは絶対に
恋じゃない
……は、ず。
結局のところ複雑恋愛
(…むっかつく奴！)