桃色世界
□楽しみ半分嫌さ半分
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文化祭まで、あと一日
蜜柑『嫌いになるはずないー…私は貴方が…大好きだから…!』
林檎『はいだめー』
蜜柑が台詞を言った直後に、魔女役兼監督の林檎が椅子に踏ん反り返りながら言う
林檎『もーちょい心入れてくんないー?んな棒読みじゃせっかくうちが書いた話が台なしだ』
桃『そーだそーだ!!貴方が〜の、後の台詞はもっとこう…真剣に…!』
苺『貴方が〜の、後の台詞ってなに?』
計算でなく、清々しい天然で問い掛ける
これが蜜柑だったら暴言で済んだけどね
桃『だ…だから……あ、愛のこくは、く……』
林檎『愛の告白なんて説明じゃあ、わかんないなあ』
によによ
悪戯っ子のような(や、実際そうだが)笑みで私を見つめてくる
かっ可愛い!けどっ…
桃『っう…………、だ、だぃ……す…きっ、………の、とこ…』
林檎『…はっ、純情少女め』
林檎は何故、何をしても照れないんだ
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