桃色世界

□序編
1ページ/4ページ




高校生になったばかりで、新しいクラス。
そんな浮かれたり、緊張したりする中…

クラスで先生が自己紹介をしている時…一人の少女が言葉を発する










林檎『塩辛い






…空気を読まない林檎だ


「…えー…で、好きなのはー…」


先生は意味が解らない林檎の事は無視して、
黒板に自分の好きなものを書いている

誰も知りたくないだうにね



苺『ちょ、ちょっと…林檎ったら…どうしたの?』


そんな林檎を無視せずに、話を聞いてあげるのは苺


無視をすればいいものを…



林檎『んー…きっと、アレだね。朝食べた塩トマトのせいだ』


苺『し、塩トマト!?あれは、甘くなるんだよ?単に塩かけすぎたんだよ!!!


林檎『塩トマトって危険だなー…』



二人の漫才のような会話を繰り広げているうちに段々と周りの視線が二人に集まる

苺はソレを気にしつつ、声を小さくするのだが、林檎はおかまいなしで喋り続ける



桃『そうだぁ!!林檎〜部活、決めた!?』


席が離れているというのにハイテンションな大声で林檎に問いかける桃


林檎『…特には』


桃『あ、じゃあ私とバスケ部に入ろう〜!!!』


林檎『…嫌だ。汗かくのとか…かったりぃ』


桃『はう!!林檎が冷たいよ〜』



泣くフリをして机にうつ伏せになる桃だが、林檎は特に気にしもせず、苺に話しかけている



蜜柑『桃ちゃん〜聞いて〜w私はね、イラスt『誰もお前に聞いてねぇ』…ぶへっ!!』



ほんわ〜とした周りを和ますような笑顔で言ったにも関わらず、
桃は蜜柑の襟を掴む

桃は林檎に無視されたのがショックだったのか、蜜柑に八つ当たりをする



日常的なので、特に林檎や苺は反応をしない…不憫である




桃『ねーねー林檎〜』

林檎『まぁ、最近のアニメはワンパターンでつまないって思ったんだけど、アレ見だしてからはね〜…ぺらぺら』

桃『Σ林檎が無視するぅ〜わぁぁ〜んっ!!』

蜜柑『静かに〜だよ、桃ちゃん?』

桃『うっせー黙れクソチビ馬鹿』

蜜柑『はうっ!!く、苦しいよおお!…げ、ぶぼぼ…』


わいわいがやがや…

周りの人は迷惑そうにしたり、不思議そうに、面白そうに見たりと、とにかくこの四人は視線を集めた



勿論、そんな中だから誰も先生に目を向ける人は居ない…









そこで、限界はきた
















うるさあああああああああああああああああああああああいいいいいい!!!!!!!!!!!!



どおおおんっ、と先生は机を勢いよく叩き、叫ぶ



「……徳井に宮田に吉良に坂口と言ったか」

林檎・桃『…そーですけど…なにか?』


先生が激怒した後でも悪びれなく言う二人
苺は呆れるように
蜜柑はオロオロしながら見つめる中、口を開いた














ーーーーお前ら、四人、E組に転入だ!!!!!!















…先生が叫んだ後…周りの人たちの顔色が変わった








.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ