音楽の部屋2
□翼の折れた比翼の鳥
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「あ」
何の前触れもなく、シャルロットがよろけた。
「おっと、大丈夫か?」
傾き倒れかけた彼女の体を、ヴィルヘルムが抱き止めた。
「すみません。ちょっとよろけて」
「まあ君に怪我が無くて良かったよ」
「はい、すみません」
ちょっとした出来事、だがそれが異変の始まりだった。
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