音楽の部屋2

□Oh? Un gentiluomo・・・
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魔王がジズの屋敷を訪ねると、彼は留守だった。
「どうせまたテルオん家だろうな」
そう考えたヴィルヘルムは、以前教わったテルオの家に足を運んだ。
非常に聞き覚えのある友人の鼻歌が、アパートのドアの隙間から漏れている。
「あ、鍵開いてら。不用心だな」
独り言を言いながらドアを開いた。
「おーい、ジz」
「おっかえりなさいテルオ〜v」
ガゴッ!!
と同時にジズに飛びつかれ、互いの額をぶつけ合い、後頭部を鴨居にぶつけた鈍い音が響いた。
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