音楽の部屋

□悪の魔王と暗殺者(歌詞)
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悪の魔王
(原曲・「悪ノ娘」)

「ハーハハハハ さあ跪け!」

昔々のその昔 暴虐無尽の王国の
全てに君臨支配する 赤い髪をした大魔王
洗練された調度品
白い髪の暗殺者
集めた兵器は数知れず
全てが全て彼の物
反逆国家があったなら
戦争吹っかけ叩き潰す
魔王も自ら参戦し その手を血に染める
「さあ、崩れるがいい」
悪の華 華麗に咲く
鮮やかな彩で
周りの小さな国々は ああ生贄となり滅びゆく

悪の魔王もその昔 優しい心を持っていた
その優しさの源は可憐で優しいお姫様
ある日娘を呼び出して
父王は静かにこう言った
「この国の発展のために、隣国に嫁に行け」と
それを耳にした大魔王
兵をなぎ倒し たどり着く
変わり果てた姫を抱き 紅涙の中誓う
「こんな世界・・・壊してやる!」
悪の華 悲しく咲く
狂おしい彩で
とても美しい花なのに ああトゲが多すぎて触れない

悪の魔王を倒すべく ついに人々は立ち上がる
烏合の民を率いるは 緑衣を纏う女剣士
積りに積ったその怒り 国全体を包み込んだ
その気迫に押され怯えた兵士達は降伏する
ついに王宮は囲まれて
家臣は皆逃がされた
一人凛と立つ大魔王 ついに捕えられた
「この、愚か者が!」
悪の華 優雅に咲く
悲しげな彩で
血塗られた礎の王宮 ああ脆く儚く崩れ散る

昔々のその昔 暴虐無尽の王国の
全てに君臨支配した 赤い髪をした大魔王
処刑の時間は午後三時
時計塔の鐘が鳴る時
魔王と呼ばれた青年は一人牢屋で何を思う
ついにその時はやってきた
終焉を告げる鐘が鳴く
民衆などには目もくれず 静かに呟いた
「やっと、君のもとへ・・・」
悪の華 静かに散る
儚げな彩で
後の人々は知らない ああ悲しく儚い悪の魔王
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