魔法の部屋

□コケコケパニック
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僕達は今、ホグワーツの廊下を全力で走って逃げていた。なぜなら、ある厄介なものに追いかけられているからだ。
え? 管理人のフィルチ? セブルス? 違うよ。彼らだったらまだかわいいもんさ。第一、フィルチやセブルスなら、僕達が全力で逃げる必要は無い。
「ジェームズ!!」
ピーターを脇に抱えたシリウスがジェームズに怒鳴った。
「いや〜、ただの膨れ薬をかけたんだけどなぁ♪」
怒鳴られた本人は悪びれもなく楽しそうに言った。
「ぜってぇ普通の薬じゃねぇだろ!! どこをどうすりゃあんな怪獣作れんだよ!!」
「正確には怪獣じゃなくて、巨大鶏だぜパッドフッド」
ジェームズはシリウスの間違った言葉を訂正した。
そう、僕達の後ろから追いかけて来てるのは鶏だ。しかもただの鶏ではなく、体長10メートルほどもある巨大な鶏なのだ。
「どっちでもいいだろ!! 訂正する暇あんならあれをどうにかする方法を考えろ!!」
シリウスの怒鳴り声がヴァーンと廊下中にこだました。
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