魔法の部屋

□マジカル☆桃太郎
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昔々、あるところにダンブルドア爺さんとマクゴナガル婆さんが住んでおりました。
ある日、ダンブルドア爺さんは山へ芝刈りに、マクゴナガル婆さんは川へ洗濯に行きました。
マクゴナガル婆さんが洗濯をしていると、川上の方から大きな桃がドンブラコ、ドンブラコと流れて来ました。
「まあ、随分大きな桃だこと。持って帰ってダンブルドアと食べましょう」
さっそく桃を引き上げようとしたのですが、あまりにも大きすぎて、マクゴナガル婆さん1人じゃ引き上げられません。
「まったく、仕方がありませんね」
と、懐から杖を取り出し、桃を一枚の羊皮紙に変えて川から引き上げ、洗濯を終えると家へと持ち帰りました。
ダンブルドア爺さんが帰ってくると、マクゴナガル婆さんは今日の出来事を話し、羊皮紙を桃に戻し、包丁で切って食べようとしました。ところが、
パーーーーーン!!
桃に包丁を入れた途端、桃からクラッカーが鳴り響き、マクゴナガル婆さんは紙テープまみれになりました。
「「?」」
2人が桃の方を見ると、桃は真っ二つに割れており、真ん中にハシバミ色の目の、クシャクシャな黒髪の男の子がチョコンと座っておりました。
「ハハハ、ビックリした?」
男の子は手に持ったクラッカーを見せながら笑って言いました。
「まあ、ポッター?」
「違うぞミネルバ。この子の名前は『桃太郎』じゃ」
「「『桃太郎』?」」
ダンブルドア爺さんに、マクゴナガル婆さんと男の子が怪訝そうな顔で聞きました。
「そうじゃ。桃から生まれたから『桃太郎』じゃ」
「ですがダンブルドア、そんな理由で名前をあっさり決めてしまってよろしいのでしょうか?」
「じゃがのう、もし他の名前にしてしもうたら、この話が成り立たんぞ」
ダンブルドア爺さんの言葉に、マクゴナガル婆さんも渋々納得しました。
こうして、男の子は『桃太郎』と名付けられ、2人の許で育てられることとなりました。
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