音楽の部屋2

□Oh? Un gentiluomo・・・
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「おかえりなさいテルオ〜v」
彼が自宅のドアを開けた途端、黒い人影に抱きつかれた。それはいつものことなのだが、問題はその抱きついてきた人影が、自分よりもはるかにでかいことだ。
しかもいつもより声が低い。
「やめろジズ俺の体〜!」
向こうからいつもの聞き慣れた人物の声が響いてきた。
「え〜、だってこの体のがテルオを組みしやす」
「お前が良くても俺が良くねぇ!」
テルオに抱きつく魔王を、必死に引き剥がそうとする幽霊。
「も、もしかしてジズさんとヴィルヘルムさん、入れ替わってません?」
テルオが恐る恐る尋ねると、
「そうなんですよ〜」
「そうなんだよ〜!」
二人は同時に答えた。
「な、なんでそないなことになってるんですか?」
「さっすがテルオ、やはり私達運命の赤い糸でm」
「なんでこないなことになってるんですかジz、ヴィルヘルムさん?」
両手を頬に添えてはしゃぐ魔王否ジズは無視して、テルオは幽霊否ヴィルヘルムに問いかける。
「実は、さっき・・・」
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