□『好きなモンばっか食ってる奴は早死にする』
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今日から甘いもの禁止!!
ちょっとは反省して下さい!!










『好きなモンばっか食ってる奴は早死にする』











それはいつも通り万事屋で忙しなく家事をしていた時のこと。

相変わらず上司は昼間からソファーでジャンプを読んで仕事はしないし、
神楽ちゃんは定春と散歩に出掛けちゃったし…


二人とも僕に押し付け過ぎじゃない??


そんなこと言ったらお前が勝手にしてるだけじゃねぇかとか言われてしまいそうなんだけど…





はぁ…と小さく溜め息を付きながら、掃除機をかけていると、気だるげな声が聞こえた。




「新ちゃ〜ん」



「…………」



「無視ですかコノヤロー」



「…なんですか」



「いちご牛乳が飲みたいなー」



「自分で買ってきてください」



「やだ。新ちゃんが買ってきてくれたやつが飲みてーもん」



「はぁぁぁぁ?!?!そんなつまらないこと言ってないで仕事してください!!」





何このマダオ!!
腹立つんですけど!!





「じゃあ…」





突然腕を引っ張られ、ソファーに押し倒される。
ガチャンッと掃除機が落ちる音が妙に煩く聞こえた。





「新八の白いみるく飲んでいい??」





そう言いながら下半身に少し触れられる。





ブチッ





「い……いい加減にしろこのマダオがァァァア!!!!!!」



「ぶべらっ!!!!!」





鼻フックデストロイヤーを決め、
銀さんは僕に吹っ飛ばされた。





「ちょ、鼻取れた!!鼻取れたって!!」



「銀さん!!今日から一ヶ月甘い物禁止です!!」





ビシッと指を差して言えば、銀さんは慌て始める。





「え、ちょ、それは駄目だって!!」



「もう我慢できません!!一ヶ月甘い物食べちゃ駄目です!!」



「一ヶ月?!俺死んじゃうから!!ごめんってマジで!!」



「だったら仕事見付けてくださいよ。一生懸命仕事したらご褒美あげます」



「頑張るから!!頑張っちゃうから!!だからエネルギー補給に糖分「さっさと仕事探してこいマダオォォォォ!!!!!!」



「ギャー!!!!!!」






こうして、銀さんの甘い物禁止生活が始まった。





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