僕ハ君ノ召使

□第一章
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「リン様」



2人、お城の庭で遊んでいると大臣が見知らぬ男の人を連れてやってきた。



「大臣、その人は誰?」

「はじめまして、リン様。そしてもう会うことも無いでしょう……ご機嫌よう」

『ッ!?』




見知らぬ男は手短に挨拶を済まし、そして僕の腕を取りどこかに連れていこうとした。




あぁ、とうとうこの日がやって来てしまったんだね…。





「レン!!」



リンは連れていかれそうになってる僕を助けてくれようとしたのかな?
僕の元に駆け寄ろうとしていた所を大臣に止められてしまった。



「いけませんよリン様」

「どうしてっ!はなしてよ!!」

「あの物とは住む世界が違うのです……女王も慈悲深いお方だ、忌み子など殺してしまえばよかったものを」




僕等が産まれたあの日
僕が忌み子として産まれたあの日
お母様は周りから反感を買うのをかえりみず僕を生かしてくれた





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