wars ss

□空は見ている。
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あの人は、小さな声で何か言っていた。
確かに言っていた、でも聞こえなくて。

今更。
今更、聞き返せば良かった、なんて。





もしも流れ星にお願いしたことが叶うなら。
時間をあの時まで戻して下さい、と三回唱えたい。

(この白は、貴方の肌に似てる。)

ひらひらと足元を舞う紋白蝶。
目の前に広がる美しい世界。
宵闇は俺と貴方の心を蝕んで、燃やしていく。

残るものは、灰だけ。



女のように鳴く貴方を無理矢理犯す。

「…っや、あ、…はぁっ、さ、すけっ…、」

俺が眠れなくなったのは、全部貴方のせい。
貴方のせいに、してしまいたい。

「……いっ…!」

首筋に歯を立てて、そっと赤いそれを舐める。

俺の手で殺してあげたい。
追うように俺も死にたい。
神様。
どうか。

救わないなんて、言わないで。







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