カルヴァドス1

□00
1ページ/2ページ





知っている。


何度も読んだ。
強くなっていくキミ。

それでも優しい心を持ち続けた。



悪く言えば人に流されやすい、気が弱い、優柔不断。

だけど、そんなキミが好きだった。


成長するキミ
そして周りにはその仲間たち。


現実ではあり得ない非日常の連続。


時には危ない戦いもあった。
それでも最後には笑うキミの物語を読み続けた。



応援し続けた。

誰よりもキミを。


できることなら会いたい。


そんなことまで思ってしまうほどに。

恋愛とかそういうものではなく、人としてキミに会いたかった。




「……え」



だから驚いた。

目が覚めた時、そこは自分の部屋ではなかったことに。

自分のいる部屋、外、そして人達に。



キミのいる世界に来た自分に、驚くしかなかった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ