暁の夢

□狂花
1ページ/6ページ


「花…ですか??」


『うん。すごくきれいなんだって。骸、知らない??』


私は、前に噂で聞いたことのある花について、骸に聞いてみた。


彼なら何か知ってるかも、と思ったから。


「花…色とか、その特徴とか何かヒントになりそうなことはわからないんですか??」


『んー…
獄寺が言うには、その花を咲かせるのはすごく難しくて、歴史上では、咲いた花を巡って争いが起きたこともあるんだって。
マフィアがひとつ傾くとかなんとか。』


「ほう。その話なら僕も何度か聞いたことがありますよ。
ですが、どうも腑に落ちないことがひとつ。」


『ん??何??』


「その話、いつ、獄寺隼人としたのですか??」


『(やべ…;)』


「今やべって思いましたね??」


『おっ思ってないよ;!!』


「クフフ…顔に書いてありますよ。」


『えっ…!!』


「全く、少し目を離すとこれですからね。
僕は心配ですよ。」


別にいーじゃない。


獄寺と話したって。


こんなこと聞けるの、並中じゃ獄寺くらいだもん。


てか、ツナとか山本じゃ知らないと思うし。


雲雀さんは、興味ないってバッサリ切られそうだし。

その前に、私の首がバッサリいきそう。

雲雀さんと話したなんて、骸に知られたら大変。


笹川先輩は、こう言っちゃアレだけど、頭ちょっとヤラれちゃってるから。


それもこれも、骸が並中に転校して来てくれれば全部解決するのに。





“制服がダサいので嫌です”





そうですかー。





黒曜だって、そんなたいしたことないじゃんね??




「だいたいあなたって人は…
…聞いてますか??」


『んーん。
右から左へ〜♪』


「押し倒されたいですか??」


『しっかり受け流す〜♪』


「ちょっと違う気がしますが。
…決めました。問答無用で押し倒します。」


『きょわッッ!!…っちょ、やめてよ、こんなところで!!
ここどこだと思ってるの??』


「公園の滑り台の上ですが、何か問題でも??」


『ありすぎだよ!!人が来たらどうするの??』


「見せつけてやりましょう。
僕らの溢れんばかりの愛をもっての行為を。」


『バカでしょ??』


「いいえ。
それにこの公園は、フゥ太の【並盛近辺で最も人気のない公園ランキング】で堂々の一位の場所ですよ??
この上なく野外セxXスに適しています。」


『そっそういう問題じゃ…
わっちょ……ぁ…ぅ…んッッ///』


「おや??嫌がる割に、こちらは早いですよ??もう……」


『むっ骸がいじわるするから…!!
ひぁ……ッッ//
ね、せめてベンチで…』


「おやおや、仕方ないですね。
まぁ、砂が入ったら大変ですからね。
それに無理な体勢での行為は集中力に欠けエクスタシーが半減……」


『わ、わかったから早くシて…!!(人来たらどうすんの!!)』


「はいはい…(そんなに焦れてたんですかね??いや、そんなはずは……だって一昨日…)」
















しかも、花のことなんか絶対忘れてる。



花のことなんかよりも、ソッチの方が詳しいみたいだし。



全く、どんな中学生だよ。



ケモノかって。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ