糸が魅せる

□奇縁始まる
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私は夢を見る。


とても楽しく懐かしい夢を、


『兄さん、_____を待ってる間デュエルしましょうよ。
今度は負けません』

「またお前……よくもまあ飽きもせず_____に申し込むな」

『うるさいです_____。
先にあなたをぶちのめしますよ』

「いいだろう、全力でかかってこい」

「二人とも、落ち着け」

「がっ!?」
「うっ!?」


私は夢を見る。

とても辛く悲しい夢を、




・・・


『……………』


深夜、“絆音”は思わず目が覚めた。

とても楽しい夢を見た。
とても悲しい夢を見た。

これ以上は私が見てはいけないものだ。
この記憶は……


「すみません絆音、起こしてしまいましたか」

『日織……』


私の声で日織が喋った。


「最近はなかったので油断しました。
“融合”を見て、気が高ぶっていたんだと思います」

『日織のせいじゃないよ、私も油断してたし』


日織の記憶が私に干渉し、私に夢という形で日織の過去を見せた。
いつもはお互いに気をつけていたからそんなことは起きなかったけど。
それで油断していたのが仇となった。


「しかし、それはできる限り避けなくてはいけないものでした」

『じゃあお互いに悪いってことだね!後で結梨や紬凪叱ってもらおう!』

「……そう、ですね」


日織は私の言葉に納得をしてくれた。
私たちは夜空を見上げた。


『まだ寝れないし、星でも見てる?』

「絆音にしては良い案ですね、なんなら私が解説しましょうか?」

『いいの!?じゃあよろしく!』

「はい」



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