糸が魅せる
□練習
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私の体を借りた日織はデッキを起き、向かい側に私のデッキを置いた。
そしてそれぞれカードを5枚引き、カードを見ずに地に伏せた。
「[デュエル!!]」
絆音
LP 4000
手札 5枚
日織
LP 4000
手札 5枚
「先行はどうぞ」
[う、うん!]
日織は向かい側に座ると主導権を絆音に返した。
えっと先行はドローできないから……
『私のターン!私は儀式魔法《影霊衣の降魔鏡》を発動!
レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースしてモンスターを儀式召喚する!』
影霊衣の降魔鏡
儀式魔法
《影霊衣》儀式モンスターの降臨に必要。
《影霊衣の降魔鏡》の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、
自分の手札・フィールドのモンスターをリリース、
またはリリースの代わりに自分の墓地の「影霊衣」モンスターを除外し、
手札から《影霊衣》儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
自分の墓地からこのカードと《影霊衣」》モンスター1体を除外して発動できる。
デッキから《影霊衣》魔法カード1枚を手札に加える。
『私は手札の《影霊衣の術士 シュリット》をリリース、このカードは1枚で儀式召喚に必要なレベル分のリリースとして使用できる!』
影霊衣の術士 シュリット
効果モンスター
レベル3/水属性/戦士族/攻 300/守1800
《影霊衣の術士 シュリット》の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):《影霊衣》儀式モンスター1体を儀式召喚する場合、
このカード1枚で儀式召喚に必要なレベル分のリリースとして使用できる。
(2):このカードが効果でリリースされた場合に発動できる。
デッキから戦士族の《影霊衣》儀式モンスター1体を手札に加える。
『手札の《ユニコールの影霊衣》を儀式召喚!』
ユニコールの影霊衣
儀式・効果モンスター
レベル4/水属性/魔法使い族/攻2300/守1000
《影霊衣》儀式魔法カードにより降臨。
このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。
《ユニコールの影霊衣》の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨て、《ユニコールの影霊衣》以外の自分の墓地の《影霊衣》カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、エクストラデッキから特殊召喚された
フィールドの表側表示モンスターの効果は無効化される。
『そして!リリースしたシュリットの効果も発動!デッキから戦士族の《影霊衣》儀式モンスターを一体加える。
《ブリューナクの影霊衣》を選択して手札に加えます』
先行にできるのは守りを固めること、先行に大量に展開しても意味はない。
ユニコールはエクストラデッキから召喚されたモンスターの効果を無効にできる。
日織が相手ならまずこの子は出しておかないと。
手札にブリューナクが来たからある程度は耐えられる。
でもこれよりさらに守りを固めるなら……
『私はブリューナクを墓地に捨てて効果発動、デッキからブリューナクの影霊衣以外の「影霊衣」モンスター1体を手札に加える!
私が選択するのは《ヴァルキュルスの影霊衣》!』
ブリューナクの影霊衣
儀式・効果モンスター
レベル6/水属性/戦士族/攻2300/守1400
《影霊衣》儀式魔法カードにより降臨。
《ブリューナクの影霊衣》以外のモンスターのみを使用した儀式召喚でしか特殊召喚できない。
《ブリューナクの影霊衣》の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから《ブリューナクの影霊衣》以外の《影霊衣》モンスター1体を手札に加える。
(2):エクストラデッキから特殊召喚された、
フィールドのモンスターを2体まで対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。
ヴァルキュルスの影霊衣
儀式・効果モンスター
レベル8/水属性/魔法使い族/攻2900/守1700
《影霊衣》儀式魔法カードにより降臨。
レベル8以外のモンスターのみを使用した儀式召喚でしか特殊召喚できない。
《ヴァルキュルスの影霊衣》の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に自分の墓地の《影霊衣》カード1枚を除外し、このカードを手札から捨てて発動できる。
その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・フィールドのモンスターを2体までリリースし、リリースした数だけ自分はデッキからドローする。
[あら、展開せずに守りを固めましたか]
『攻撃もできない先行から展開するのは馬鹿のすることって皆に教わったからね!
カードを一枚伏せてターンエンド!』
絆音
LP 4000
手札 2枚
場 ユニコールの影霊衣
セット 1枚
日織
LP 4000
手札 5枚
日織に主導権を渡し、私は目をつぶった。
相手の手札を見たら意味が無いもんね。
「それでは私のターン、ドロー」
ふっふっふ、ヴァルキュルスの影霊衣は自分の墓地の《影霊衣》カード1枚を除外し、手札から捨てることでバトルフェイズを終了させる、
日織がどんなに展開してもこのターンは防げるんだ!
絆音は自分なりに最強とは言えなくても、それなりに最良の守りを築いたと自信げだった。
「……《手札抹殺》を発動します」
[ふぇ!?]
その自身は一つの魔法カードで粉々に砕け散った。
手札抹殺
通常魔法
お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから
捨てた枚数分のカードをドローする。
「私は5枚捨て、5枚ドロー。
ほら絆音、固まってないであなたも捨ててドローしてください」
『うぅ〜私は2枚捨てて、2枚ドロー……』
ドローしたカードを確認し、すぐに日織に変わった。
ヴァルキュルス〜〜〜
「さて……私は《星因士 ベガ》を召喚、そしてベガの効果発動。
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、手札から《星因士 ベガ》以外の《テラナイト》モンスター1体を特殊召喚出来ます。
私は《星因士 アルタイル》を特殊召喚」
星因士 ベガ
効果モンスター
レベル4/光属性/戦士族/攻1200/守1600
《星因士 ベガ》の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
手札から《星因士 ベガ》以外の《テラナイト》モンスター1体を特殊召喚する。
あ、あれれ〜おかしいな〜……嫌な汗が止まらない……
嫌な予感しかしない展開だよこれ。
「そしてアルタイルの特殊効果、召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、《星因士 アルタイル》以外の自分の墓地の《テラナイト》モンスター1体を守備表示で特殊召喚します。
まあ、この効果の発動後、ターン終了時まで《テラナイト》モンスター以外の自分フィールドのモンスターは攻撃できないというデメリットがありますが……私には関係ありません」
星因士 アルタイル
効果モンスター
レベル4/光属性/戦士族/攻1700/守1300
《星因士 アルタイル》の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、
《星因士 アルタイル》以外の自分の墓地の《テラナイト》モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで《テラナイト》モンスター以外の自分フィールドのモンスターは攻撃できない。
[テラナイトしかいないからね日織のモンスター!!]
テラナイトしか持ってない日織にはデメリットないよ!
「私は墓地の《星因士 デネブ》を守備表示で特殊召喚」
[うわぁい、やっぱり来た]
[夏の大三角揃ったな]
あれがデネブ、アルタイル、ベガってことですか結梨!!
「デネブの効果も発動です、召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、
デッキから《星因士 デネブ》以外の《テラナイト》モンスター1体を手札に加えることができます。
デッキから《星因士 シャム》を手札に加えます」
星因士 デネブ
効果モンスター
レベル4/光属性/戦士族/攻1500/守1000
《星因士 デネブ》の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから《星因士 デネブ》以外の《テラナイト》モンスター1体を手札に加える。
うん、レベル4のモンスターが3体……いつものが来る!!
「レベル4の《星因士 ベガ》《星因士 アルタイル》《星因士 デネブ》三体の《テラナイト》モンスターでオーバーレイネットワークを構築します。
天に輝け真夏の大三角、星の光を織り重ね今ここに降臨せよ、エクシーズ召喚!ランク4《星輝士 デルタテロス》」
日織はフィールドにあった3枚のモンスターカードを重ね、その上に星輝士 デルタテロスを置いた。
星輝士 デルタテロス
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2100
レベル4モンスター×3
(1):ORUを持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時には、
相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(2):1ターンに1度、このカードのORUを1つ取り除き、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(3):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
手札・デッキから《テラナイト》モンスター1体を特殊召喚する。
[で、でも!ユニコールの効果によりエクストラデッキから召喚された表側表示モンスターの効果は無効!
デルタテロスは攻撃力が2500の通常モンスターにしかすぎないよ!]
[ただの通常モンスターってお前……]
「確かに、ユニコールの効果が適応されているフィールドではデルタロスはただの通常モンスターです。
しかしデルタテロスの攻撃力は2500、2300のユニコールを破壊できます!」
[絆音、肝心のユニコールの攻撃力低かったらどうにもならん]
[ですよねー]
はは、ヴァルキュルスがいないから手札に防御がいない!
「フィールド魔法《星守る結界》を発動、星守る結界の効果によりデルタロスの攻撃力が・守備力はORU(オーバーレイユニット)の数×200アップ、デルタロスのORUは3つ、よって600アップ 」
星輝士 デルタテロス
攻2500→3100
守2100→2700
星守る結界
フィールド魔法
(1):フィールドの《テラナイト》Xモンスターの攻撃力・守備力はそのORUの数×200アップする。
(2):自分フィールドの《テラナイト》Xモンスターが攻撃対象に選択された時、
手札の《テラナイト》カード1枚を墓地へ送って発動できる。
その攻撃を無効にする。
[駄目押しとばかりに攻撃力上げた!?]
「デルタロスでユニコールを攻撃します」
[と、罠発動!《ガード・ブロック》!!戦闘ダメージを0にしてカードを1枚ドロー!]
ガード・ブロック
通常罠
相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。
その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「ですがユニコールは破壊されます」
[……ドローして手札に置いてください……]
「分かりました」
日織は絆音の山札から一枚ドローし手札においた。
[絆音……モンスターを守るカード入れておけとあれほど……]
[て、手札にヴァルキュルスがいたもん!抹殺されたけど!!]
[今度から伏せカードも吟味しような……]
結梨の言葉が心に結構突き刺さった。
て、手札にあるからと言って安心しちゃダメだったのか……
「私はカードを2枚伏せてターンエンド」
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