Short story
□僕はこの夏恋をした14
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ニアSide
無意識だった。
私がLの事を見ていたなんて。
…確かに、Lの事は…好きです。
昔から。好きです。
それでも…
無意識に…
Lの行動を一つ一つ追っていた気がする。
書類の文字を辿る漆黒の大きな目。
唇に添えられている細くて長い、綺麗な指先。
意見を言うたびに、何かを喋るたびに動く、形の良い、薄い唇。
細くて高い体。
………
…ストーカーみたいですね…
でも仕方ないんです。惚れた弱みってやつですか?
あ、夜神月……
Lと何を喋っているのですか?
………!…
夜神月も…Lの事が好きなんですね……?
……夜神月には負けません
――競争ですね――
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