Short story
□後悔
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そしてまた倒れこむ。
ここでさっきの衝撃は鎖を引っ張られたからだと知った。
「な……っ」
立とうとしても今度は中々立てなかった。
……強い力で月に抱き留められていたから。
「ちょっ、ら、ららら月くん!!放してください!!」
「嫌だ」
抵抗しても更に強い力で抱き締められる。
…すぐ横に月の顔が、体がある。
お互いの吐息までもが聞こえる。
こうなると、勝手に心臓が早く動きだす。
「竜崎……」
「……っ…」
ヤバイ
この心臓の音が月くんに聞こえていませんように……!!
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