Long story

□僕はこの夏恋をした6
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夜神と言えばのさっきの後ろ姿が忘れられない。競争したとき夜神が勝ったのだが、その時の夜神がとても綺麗だった。男に綺麗だったと言うのもどうかとも思うが…。

「直ぐに終わるから!多分」
「…多分ですか…」

そこにあの夜神がやってきた。さっきの映像が頭に流れる。

「おい竜崎、早く行かないと遅れるぞ」
「……、夜神くん、少し松田くんが話があるみたいなので、後で行きます。先に行っててくれませんか?」

そう言ったとたんに松田の目が輝いた。

「…!ら、月くん、直ぐに終わるから!だから、ちょっとだけ良いかい?」
「………分かった。竜崎、遅刻するなよ」

何だかムッツリしたような顔で夜神は教室から出ていった。

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