Long story

□僕はこの夏恋をした2
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「こんな所で寝てるからだろ」
「…私の勝手です…学ラン、返してください」

竜崎はまだ頭が覚醒していない様で、寝呆けたような声で話している。うぅ、胸が……

「じゃあ起きれば良いだけの話だろ」
「嫌です」
「…」

駄目だコイツ…早く何とかしないと………

「起きたら返すから」
「返してくれたら起きます」
「…」

これほど人を殴りたいと思ったのは初めてだ……

「分かった、返すから起きろ」

と言って学ランを返した。
返したのに、

「はい分かりましたありがとうございます」

と言って竜崎はまた寝ようとした。

「…………おい竜崎」
「……冗談です」

僕の声色が変わったのが分かったのか、竜崎は素直に起きて床に体操座りをした。

「起きるなら最初から起きれば良かったんだよ」
「はいそうですね。すみません」
「…」

コイツ…絶対に悪く思ってないよな……

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