リクエスト小説

□君に、メロメロ。
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一方。







プンスカ怒りながらゼフェルは自分の館に帰り着いていた。
風呂に入ろうと、脱衣所で服を脱ぎ捨てる。



「ったく…アイツはバカか?!何で好き好んでわざわざ外でヤろうなんて言いやがんだ…!!」


乱暴にバスルームの扉を開け、シャワーの栓を一杯に捻る。


「…この前は風呂場でヤられそうになるし…アイツの頭ん中はソレしかねーのかよ?!」


降り注ぐ湯を頭から浴び、軽く身体を流しながらもまだぼやいている。


「この前…台所でヤってからアイツ…調子ん乗りやがって…!!」


キュッと音をさせて湯を止め、泡立ったバスタブに身を沈めていく。


シャンプーのボトルを数回押して手に取ると、湿らせた髪に付け万遍無く泡立てて洗う。


「けど…いつもならすぐ情けない声で追い掛けて来んのに…今日は来ねーな?」


不思議そうに呟くと、止まっていた手を再び動かし、黙々と洗い続ける。
それが終わると、今度はそのまま身体を洗い始める。

その肌には、情事の際にランディに付けられた『シルシ』が至る所に刻まれていて…見る度にゼフェルの羞恥を否応無く煽る。
消えそうになる頃になると、また同じ所につけて…と、何度も繰り返されるこの行為を自分は恥ずかしいのか…嬉しいのだろうか。
湯で温まったその肌に、一際赤黒く浮き上がって見えて…何とも言えない気分にさせられる。



「…ったく、恥ずかしーヤローだぜ…//」


とは言いつつも、赤くなっているその頬は…湯のせいだけでは無さそうなのだが。



「あーーーーっ!!もーーーイライラするっ!!」


ザバッといきなり立ち上がると、再びシャワーで泡だらけの身体を洗い流していく。
手早く済ませ浴室からから出ると、用意してあったバスローブを羽織り、首からタオルを掛けた格好で自分の部屋へ戻ろうとした。


すると、聞き覚えのあり過ぎる、能天気な声が背後からゼフェルを呼び止めた。





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