リクエスト小説
□憧れと恋の狭間で。 11/5up
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「…なあ、ユーイ?」
「えっ?!な…なに?」
「お前…男が好き…とか…あるんか?」
「や…、勘違いやったら悪いんやけど…。でも…、な」
「…////」
「今の…お前の目、ヤバいで…」
「…!!」
「俺…ちょっとドキドキしてもうたわ…」
ユーイは視線を泳がせながら、頬を赤くそめてしまっている。
「…じいちゃんの言ってた事、本当だったんだな…////」
「は…?何やて?」
「////目は口ほどに物を言うって…」
「!!」
「…ココに来てからさ、皆と出会って。…結構マイペースなヤツが多いだろ?俺も人の事言えないんだけどさ」
「ん〜…そうかもな〜。
「その中でもさ、チャーリーは明るくて…それでいて、皆にさりげなく気を遣ってて…。でもそれがすごく自然だったんだ。
俺も…そのおかげで、すごく気が楽になったんだ…////
で、気付いたら…チャーリーの事ばっか気になって…。俺、人を好きになったのって、チャーリーが初めてなんだ///」
「…////」
ユーイは気恥ずかしそうに、自分の臍の上辺りで両手の指をもじもじとさせている。
「…こんな事、やっぱり普通じゃないから…言うつもりなんてなかったんだよな…」
「………」
「…あ!!でも、何とかしようなんて、これっぽっちも思ってないぞ?!
………俺の気持ちが迷惑だって事は、ちゃんと判ってるつもりだから…」
しゅーんと項垂れてしまったユーイを、チャーリーはもう堪らんとばかりにぎゅっと抱き締めた。
「っ?!…チャーリー…?!」
「ユーイ、めっちゃ可愛いなあ…」
「??!!」
「…実はな、俺…最初の頃から気付いてたんやで…?」
「…え…?…ええーーーー?!!」
「でもな、なかなか行動に出んし、用事が無けりゃ俺んとこにも来ぃへんしな…。どないやろとは思ってたんやけど」
「////」
「ほんまは気のせいかとも思うとったんやけどな、ユーイ?」
「…え?」
「お前、いつも俺を見てたやろ?」
「////!!」
「な〜んか、視線が刺さっとるな〜と思うと、その先にはいつもお前がおるんや」
「バ…バレてたの…か…?」
「あったり前やろ〜?スキスキ光線モロ出とったわ…」
「っ…光線って…、そんなの出してないぞ?!」
「そらそうや?俺にしかわからへんモンやろ?」
「…////」
ユーイはチャーリーの腕の中で所在無さ気に、もじもじと身を捩る。
「…ユーイ?」
「………え?」
「…ちゅーしても、ええか?」
「………。ええっっ??!!」
「ええやろ?」
「な…な…な…、何で…?////」
「ん?したいから、じゃ…アカン、か…」
ユーイはチャーリーの執務服をぎゅっと掴むと、静かに深く息を吸った。
「………何でしたい…んだ?俺の事、からかってるんだろ…?」
もうユーイの言葉の語尾は声が震えてしまっている。
チャーリーはマズイ、と思いつつもユーイの頭を抱え、自分の胸に押し付ける。
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