リクエスト小説
□再会。
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「え………?!ちょ…っと、セイランさん?!」
言わせたいだけ言わされて、肝心な事は何一つ言わずに逃げるセイランを追ってランディは布団を捲ると………。
「え……?!う…わっっ?!」
中から伸びてきた両手がランディの首の後ろに回され、ベッドの中へと強引に引き寄せられる。
危うくセイランを下敷きにする前に手を付き、難を逃れたと思うと今度は、セイランの甘く柔らかな唇に自分のそれを塞がれる。
「んん………////?!」
ランディはセイランの信じられない程大胆な行為に目を見開き、うろたえて体を引き離そうとするが、僅かな隙を突いて差し込まれてきた舌の動きにランディのなけなしの理性は吹っ飛んでしまった。
後はもうただ、お互いの口内を貪り合うだけだった。
角度を変え、舌が絡み合う度に聞こえてくる水音や、セイランの鼻から漏れる甘い息に煽られ、ランディ自身もすっかり熱を持ち昂ぶってしまっている。
それに気付いたセイランは片手をランディの首から外し、服の上から彼自身を弄ってやる。
「んっ………?!ぷはっ…、セ…セイランさん?!」
慌てて唇を離し、セイランの顔を見遣るが………。
「や………、ダメ…。もっと、キス…して?」
うっとりと潤んだ瞳でおねだりをするセイランに、ランディは頭から火を噴きそうになった。
………こんなセイランは初めて見る。
あの、別れの前日に初めて結ばれた時は…恥らうばかりで、ずっと自分にされるがままだったのに………。
今まで離れていた時間の間に、何があったのだろうか………?
「…ランディ?」
何の反応も見せないランディに痺れを切らし、セイランは再び彼に促した。
「え………あ…?」
「…何、考えてるのさ?」
「あ…いや………」
「………いいよ、イヤなら無理にしてくれなくても」
どうやらヘソを曲げてしまったらしいセイランは、また普段の顔に戻りランディから身を離そうとした。
「あ………っ!!ちょっと待って!!」
「………何?」
これはマズイ、とセイランを引き止めるが、あの…ブリザードを思わせる、彼独特の冷たい視線に射抜かれる。
「う………ι、その瞳久々ですね…。何か、やっとセイランさんと会えたって気がします、俺…」
と、屈託の無い笑顔のランディとは対照的に不機嫌な表情のセイラン。
………しかし、その頬は僅かに赤い。
「セイランさん、…俺の事、好き…ですか?」
「っ////?!」
「俺、セイランさんの事、すごく…好きです。あなたに出会って…人を愛するって、こういうことなんだって初めて知りました…」
「/////////」
「…ねえ?言って、くれませんか…?」
「………僕は、好きでもない人間に…こんな事はしないけど?」
そう言うと、再びランディに軽く口付ける。
「っ…////?!」
「僕は君といると…調子が狂ってしまって、何にも手に付かなくなってしまうんだよ。…ここに来てからは、特にね。
………だから、なるべくここの生活に慣れるまでは君を避けていたのに…君ときたら………////」
「………俺が、何ですか?」
「…僕を疑うし、煽るわ、で………////」
セイランは更に頬を赤く染め、ランディの頬に掌を宛てる。
「………セイランさん?」
「…愛してる、よ」
「////………俺も、愛しています」
「………で?どうする?」
「え…?何…」
「////続き、するの?」
「////!!」
二人は見詰め合い、フッと微笑むと唇を重ねたのであった………。
あとがき:
ぐはっっ!!
誰ですか?!アンタ………。
…こんなの、セイランじゃない………(泣)。
狼さま、本当にダメ出しして下さって結構ですので。
すみませんでした〜!!
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