リクエスト小説

□★お風呂ェッチ。
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仕方なく庭に出てみると―――。









「あのね、花壇の苗の植え替えと、肥料を撒くのを手伝って欲しいんだけど………?」


「………………はァ?!」


「…それが、結構量があって……。
一人じゃ無理だから、レオナードにも……」




そう言って、瞳をウルウルさせながら首を傾げ、見上げてくるマルセル。



「……………う゛////」




…………マルセルにかかれば、レオナードなど赤子の手を捻るが如く、簡単に陥落させてしまう。
どうすれば効果的なのか、わかりきっているからだ。





「………わーかったよ…。今日だけだからな……」



レオナードもこのおねだりマルセルには勝てず、成り行きで手伝うハメになってしまったのである(笑)。








しかし。
レオナードが黙っていられる筈もなく、とうとう文句を足れ始め、冒頭の会話に至ったので…………。









―――で、さっきの場面へ戻ります。












「…んっ………ん…ふ…////…やっ…」





…………まーだやっていたりして(笑)。





「……んんっ……ぷはっ、レ…レオナード?まだ終わってないんだよ?」



ギロ、と潤んだ瞳でニラまれても、ちっともコワくない。




………今は……ね………。






「……なんでェ、ちっと位、イイじゃねェかよ……」


ぽり、とバツが悪そうに顎を指で引っ掻くレオナード。



「…あと少しだから。お願い、頑張って……?…ね?」


「………なーんか、ワリにあわねェよなァ……」


「………。何か言った……?」






「…………いーや、……なーんにも」















「…あー、ヤレヤレ…、やっと終わったな……」


「ありがとう、レオナードのおかげで助かったよ。
…これで、花が咲くのを待つだけだね。楽しみだね!」


「……………」


「…………何?どうしたの?」




「ソレだけか?」


「……………何が?」


「……………こーんなにご奉仕したオレ様に、ご褒美の一つもくれない訳ェ?」


「……………」


「…………へーえ。そーゆーコト、かよ」


「………とりあえず、泥だらけだから戻って…お風呂入ろう……?」


「……………へーへー…」




すっかりフテくされてしまったレオナードを引き擦る様に部屋へと戻るマルセル。









…………全く、てんでコドモなんだから……








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