リクエスト小説
□それはほどほどに………。
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「ふふっ。いいよ、許してあげる。『愛してる』って、言ってくれたら……ね?」
イジワルな笑みを浮かべてそう言うマルセルの顔は。
憎たらしい程にカワイくて、そしてどこか色気さえも感じさせて。
レオナードはチッ、と舌打ちすると、諦めた様にマルセルに視線を合わせる為、顎を少々乱暴に掴むと上を向かせる。
「……ったくよォ………愛してる。お前だけだ」
レオナードは照れを隠す為に素早くマルセルに口付ける。
―――――唇を離すと、そこには満足そうなマルセルの笑顔。
………何で、こんな ガキに振り回されてンだよ?オレ様は……
レオナードの脳裏をそんな思いが巡る。
「うん……、ありがと。
僕も、愛してる。レオナードだけ…だよ?」
マルセルはレオナードの腰にきゅっと抱きついた。
レオナードは少々頬を赤くしながらマルセルの頭にポン、と手を置くと優しく撫でた。
「んじゃ、戻るか?」
「うん」
「そんじゃ……っ、よっ……と」
「えっ?やっな、何するのっ?!」
「ん?だから、部屋に戻るンだろ?」
レオナードはマルセルの腰に片手を回し、ひょいっと小脇に抱えたのだ。
まるで、仔犬をだきかかえるかの様に。
「だからって、何でっ…こんなカッコ……」
「ふふん、さっきの仕返しだ」
「……………ガキ」
「オラ、落とすぞ?!」
「やっ…やめっ……」
―――――さて、今日はどっちの勝ちなんでしょうか………?
あとがき:
むー……。
コレ、レオナード振り回され損なってますねぇ(T-T)。
豆田はどうしてもカティス様を出したかったんですよ。
マルセルはフケ専って裏設定があったりしまして(笑)。
ここでは、何もなかった事になってますが、いつかカティス絡みの嫉妬ネタ、書きたいですねー(笑)。
それはともかく。
狼さま、こんなモノで申し訳ございません。アレでしたら、もう一度違うモノを考えますので、掲示板の方へお願い致しますm(_ _)m。
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