リクエスト小説
□陽だまりの樹。
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僕……。
あの人の事、最初は本当に苦手だったんだ。
何かとからかって子供扱いするし、気に入らないなら構わなきゃいいのに、って思ってたんだ。
でも、こっちに来る度必ず僕に会いに来るし、何でだろうってずっと思ってた。
言われっ放しも悔しかったから、だんだん言い返す様になって。
……でも、あの人はどこか楽しそうな顔をするから、僕もあまり……話すのがイヤじゃなくなってきたんだ…。
ああいうタイプの人って、僕の周りにはいなかったから、きっと戸惑ってただけだったのかな?って思う様になって。
ひょっとして、僕、最初から好きだったのかなぁ、本当は……?
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