リクエスト小説

□★すれ違う心。
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「…クラヴィス?」



クラヴィスはジュリアスの動きを封じたまま、かつて見た事の無い、背筋の凍る様な微笑を浮かべた。



「安心しろ……。これで……最後だ」

「……っな?!」



いきなり体勢を変えられ、視界が天井を映す。机に押し倒されたのだと、気付くのに時間はかからなかった。
先刻よりも、激しく、痛みの伴うキス。
きつく吸われ、無理矢理歯列をこじ開けられ、離れようとする唇を、舌を許さずに貧られる。



「んっ……やっ、…やめ…クラ…ヴィス…」

「…フッ…。悪いが、止めてやれぬ。……私はお前と違って…欲求不満なのでな」






…………こんなに余裕の無いクラヴィスは初めて見る。
ジュリアスの執務服を全て脱がさずに、裾を腰まで捲り上げると下着だけを剥ぎ取られ、秘部を晒される。







「……ほう?…ここはイヤがってはいない様だが……?」

「っっ!!!!」 






そう、クラヴィスの言う通り、ジュリアスの自身はロクに愛撫も与えられていないにも関わらず、先から透明な蜜を滴らせ、腹部に付きそうな程に吃立していた。
クラヴィスの恥ずかしい言葉にジュリアスは真っ赤になりながらも、体を起こそうと試みるが、上から左手で肩を強く押さえ付けられ、右手はジュリアス自身を握り込んできた。



「あっ……っく、…やめ…んっ…ろ…」

「少し触れただけで……こんなに張り詰めさせて。フッ…。
今、止めたら辛いのはお前の方ではないのか…?ジュリアス…」



先からとめどなく溢れ出す蜜を、塗り籠める様にその穴を刺激してやる。



「んぅ……っ…は…あっ…も、もうっ」

「もう…?何だ?
止めろなのかもっとなのか……。まあ、体の方は正直だがな……」



ジュリアスは快感の為か、屈辱の為なのか、涙が溢れてくる。



「ああ……、後ろまで随分と濡れているな……?この暫くの間、何人もの男をココでくわえ込んでいたのだろう…?」






その残酷な言葉に熱くなってしまった体とは裏腹に、ジュリアスの心は冷えていくのを感じた。








クラヴィスはジュリアスの腰を掴むと、全く慣らしていない蕾に、一気に挿入した。



「…ぐぅっ……ああっ……」



ジュリアスは目の前が真っ白になる程の突然襲われた激痛に声を上げる。


「……?どうした…?淫乱なお前には、丁度良いだろう……?」


恐らく裂けてしまっているだろうそこの痛みは、ジュリアスの心までもを切り裂いているようだ。


「く……キツイな…。相変わらず、締まりが良い……」


息つく暇も与えず、激しく抽挿を繰り返す。


「ク……、クラヴィス…ぬ、抜け…いっ、痛…」




あまりの苦痛に更に涙が溢れ、顔を歪ませるジュリアスを見てクラヴィスは動きを止め、ふと結合部を見遣る――――。
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