リクエスト小説
□ヤキモチ。
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「おや、ゼフェル。お出かけですかー?」
「ん…?ああ、ルヴァか。ちょっと…、な//」
とある日の午後。
ゼフェルが私服に着替えた姿を見掛けたルヴァが、声を掛けて来た。
少し頬を赤らめたその表情は、いつもより晴れやかにも見て取れる。
「…野暮な質問をしてしまったようですねー、私は」
「な…何だよ、その顔…!!」
「え?!わ、私の顔がどうかしましたか?!」
「………どっかのエロオヤジみてーだったぞ?」
「エ…?!エロはともかくとしてもですねー、オヤジだなんて…ゼフェル、あんまりです………」
「…『エロ』も、『オヤジ』も、ルヴァの為にあるよーな言葉だろ?」
「い…っ?!ひ…ひどいですー!!」
ルヴァはあまりのショックに、瞳を潤ませながら走り去ってしまった。
「あ…逃げた…。何だったんだ、アレ…?」
ゼフェルは気を取り直して、当初の目的地へ向かう事にする。
「…なんだかんだで、こっちから会いに行くのは随分久し振りだよなー…」
そう。
今日は恋人であるアリオスに会う為、聖獣の宇宙へ向かうのだ。
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