リクエスト小説

□君に、メロメロ。
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「俺はそんなのゴメンだからな!!そーゆーのがしたけりゃ、別の相手を探せよ!!」

「な…別のって、ゼフェルじゃないと意味無いんだよ!!」

「うっせー!!しつけーぞ!!」

「あ…っ、ちょ…ゼフェル?!」






執務後の宮殿の廊下で、派手に言い争っているこの二人………。

お察しの通り、ランディとゼフェルである。
ゼフェルはもう沢山だとばかりに、その場を走って立ち去ってしまった。
残されたランディが、可哀相な位にガックリと肩を落として立ち尽くしていた。

ケンカの理由は知れずとも、結局いつもの如く…ランディが折れて仲直りするのだろうと、偶然それを見ていた人物が声を掛ける。




「…またお前らは…ココをどこだと思ってるんだ?」

「あ…オスカー様…」

「どうした、またケンカか?」

「ケンカって言うか…。ハハ、ゼフェルは照れ屋だから、しょうがないんですけどね」

「ランディ…お前、ゼフェルの本音を訊きたくはないか?」

「え…?!」

「いつもいつもああやってケンカになって、結局のところ…有耶無耶になってるんじゃないのか?」

「あ…それは…そうなんですけど、そんな事出来るんですか?」

「まあ…出来なくもないが、な?」

「ほ…本当ですか、オスカー様?!」

「少々…卑怯な手ではあるがな、無いわけじゃない」

「お、教えて下さい!!実は俺…だんだん自信、無くなってきちゃって…」

「そうか…。じゃ、俺の館へ寄って行け。小道具が必要だからな」

「は、はい!!」





こうして、ランディはオスカーと共に彼の館へと向かった。








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