リクエスト小説

□★運命の悪戯。
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―――――ここは主星のとある高級ホテルのスウィートルームの一室。
その室内の豪華なキングサイズのダブルベッドの上で男が二人、向かい合って正座をしている図がある。

……端から見れば、正に滑稽としか言い様の無い、おかしな構図ではあるが、二人の男の表情は至って真剣そのものである。
二人共ずっと押し黙ったまま、身動き一つせず、じっと何かを考えているかの様に部屋には重い空気が漂う。






―――――どれ位の時間が経ったのだろうか。
ようやく、一人の男が口を開いた。






「……ティムカ…俺、足…痺れてもうた…」


「……うん…僕も…痛い…。
チャーリー、普通に座りませんか?」


「……せやな……」




2人はプルプルと震える足を投げ出し、ようやく一息ついた。




「……あの、僕に話があるって…言いましたよね?それって……」


ティムカは不安げな眼差しでチャーリーを見詰める。
その瞳は何故か涙で潤んでおり、チャーリーの心を揺さぶった。

…………半分は足の痺れによるモノであったりするのだが。




「……ええ話ではないっちゅー事は、確かなんや。けどな…?」


言い終えぬ内に畳み掛ける様にティムカが言った。


「僕っ……、僕も…。チャーリーに話さなければいけない事が……あるんです」


ティムカはうつむいてしまった。
顔を見られない。
顔を見られたくない。
僕は今、どんな顔をしているだろう……。
こんな弱い僕を見せてしまったら、せっかくの決心が鈍ってしまう。迷ってしまう。そんなの、彼を困らせるだけだ。
……しっかりしなくちゃ。僕がいなくなっても……。
彼と共に同じ時を生きる事ができなくても……!







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