Dream(HP)

□執着と隠匿
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執着している。
そんなことは分かっている。
問題なのは、

それを如可にして行動に出さないようにするか、だ。



 ***




レイがまだ帰ってこない。



スネイプはさっきまで、いつものように、いやいつも以上に集中して仕事をこなしていた。

その方がいいと思ったのだ。
あと少しでようやく仕事にひと区切りつくのだから、終わってから存分に彼女に構ってやればいい。


しかし、彼女の忍耐が限界に達する方が先だったようだ。


いつまでも相手にされないことに腹を立て、レイはスネイプがまさに採点中だったレポートを引き裂き、あと少しで調合が終わるはずだった鍋をひっくり返した。


「危ない!怪我をしたらどうする!!」

彼は焦ったが、お構いなしにレイは部屋を飛び出していったのだった。


確かに自分が悪かった。それは認めてやってもいい。
しかしホグワーツにいる限り、教師の勤めを果たさなければいけない。
どうしてそれを分かってくれないのか。
彼女をかわいがっているだけでは生きていけないというのに。



「1時間…1時間か」

レイが出ていってからの時間だ。

その間ずっと、スネイプは落ち着きなく部屋を歩き回っていた。

フラフラ動き回る様子は、彼をいつもより更にコウモリに似せていた。


***
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