幸村夢

□遠い…
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俺が意識を取り戻したのは、倒れた日から2日後の午前だったらしい。


俺が気がついて、初めに来たのは母さんだった。いつもとは血相が変わっていて驚いた。よく考えてみると、俺の事を心配しているわけなのだから、なんともとぼけた病人だと自分が面白くなった。

午後、小学校から帰った妹の清花も、大慌てでやって来た。病室に入るなり、大泣きして俺に飛び付いてくる程だった。
父さんは仕事を抜け出すわけにもいかなかったから、また今度と母さんに告げられた。おばあちゃんは遠出は苦手だからと言ったこと、今度手紙を書くと言っていたことを聞いた。



そして、夕方。

とうとう皆が来てくれた。







が、



俺の心には何か重たいものがあった
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