遊戯語り

□セントニコラウスの花嫁
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狭い部屋の狭いベッドにその娘(便宜上)を寝かせ、よっこらと椅子に座る。


『どうするかなあ……』


残念ながら俺に機械的スキルはない。この娘に故障があったとして、直してあげられないのだ。


かといってこのまま見ているだけというのも心苦しい。どうした物か。



『――――あ』



その時、微かなハム音と共に布団が動いた。


『気がついたのか!』


ゆっくりゆっくり、機械の体が起き上がる。慌てて支えに行ったらたおやかなラインの腕が動いて……


『え』


手首からプラグつきコードが出てきた。見た感じ家のコンセントに……


『……あ、ぴったりだ』


つい繋いだら、安心したみたいにばふりと布団が鳴った。倒れた体は、熱を発している。……生きてる(システム的に)。


『充電切れ!?っていうか家庭用電源……!?』


つくづく予想外なお方だった……。



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