DReaM

□ロイは風邪!
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『ぶぇっくしゅっ』

窓ガラスが割れてしまいそうな勢いでくしゃみをしたのはうさぎのロイ。

現在の体温37.8。

最近流行ってるインフルエンザとかいうやつではないらしいがどうやら完全に風邪をひいてしまったようだ。

『えっぐぢっ』

再びくしゃみがでそうになったロイの鼻にキャロルがティッシュを押し当てて止める。

『困ったわね-』

そのティッシュをゴミ箱に捨てながら、はぁとため息をついてキャロルが呟いた。
実はキャロルは今から任務が入っている。代わりはいない。
リーズはついさっき別の任務にでかけたばっかりなのでとうていすぐには戻ってこられない。
つまりキャロルがいなくなればロイは1人というわけで…。

『ふぇっぐしゅっ』
『はぁ…』

再び深いため息をついてキャロルはティッシュに手を伸ばした。
その時…

♪♪〜

……!

携帯電話の着信音が鳴った。
キャロルは慌ててそれを手に取る。

『もしもしよかったわ〜っっ!今ちょうど困っていた所なの』

相手が誰かも確認せずにそう言い放つ所は流石この人と言った所か…。

『へっ?……あぁ-なぁ-んか嫌な予感すると思った』

電話をかけてきたのはコイルだった。

『いきなりだけど今から私の家に来てちょうだい』
『はっ!?いやつかちょっと待て。俺が用で電話したんだぞ』
『あらそうだったかしら。んで何なの用って?』
『ま,たいしたことねぇけ…』
『あ-たいしたことないんならいいわ。私今から任務なの。でもどうしても家から出られなくて。だから代わりにここにいてやって!いいわね!』
『えっちょまっ』
『用件はここにくればわかるわ。あらやだもうこんな時間っ!!急いでねっ!じゃっ』
『おいっ俺は一言も…っ』

プツッ…プ-プ-

んのやろ…また勝手に切りやがった…。

コイルはキャロルよりさらに深いため息をついて仕方なくキャロルの家に向かった。





 
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