赫キ鬼ノ行進

□二歩目
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『バイト…面接…行く』


「月影さん、行ってらっしゃい」


「あれだ、知らない人に声かけられたらシャイニングウィザードするんだぞ」


『…サマーソルト…いい?』



「別にどっちでも良…いや、待てサマーソルトだとパンツ見えるんじゃ…」



ガラガラガラ…ピシャ←玄関の扉の音



「ちょっ!月影ちゃーん!!」



月影が階段を降りているとグラサンかけた人とその取り巻きがいた


「おっ!お嬢さん万事屋の人?」



とグラサンの男が声をかけてきて



ドカッ「グフッ!…」



吹っ飛んだ


突然のことにグラサンの取り巻きが絶叫した


「局長ォォォ!
貴様!なんて事するんだァァァ」



『知らない人……声…かけられる………危険…ふぅ』



「ふぅじゃねぇよお前のが危険だわ!なんでシャイニングウィザード!?」



『…パンツ…見える…から…じゃ』



月影は走り去った・・・凄い速さで



「速ぇっ!?」




――――…



[なんか幕府の人だったような気もしなくは無い]と思い始めた頃

ようやくお目当ての場所に着いた



皆さん分かったかも知れないが[真選組]である




『………(コンコン)』


・・・・・


『………(コンコン)』


・・・・・


『………(コンコン)』



・・・・・イラッ



『………(ドカァ!バキッ!)』


「うわぁ!何やってんすか!」


無言で扉叩き続けていたら中から黒髪の人が出てきた


『…中…人…呼ぶ…』



「肉体言語はやめてください!」



拳で語る女月影


屯所の中に案内されると中から頭にアイマスクを乗っけた栗色の髪の人がでてきた



「山崎、誰でィその女?」


「何か真選組に用があるらしくて渾身の力で屯所の扉殴ってました」


『……てれてれ(照)』


((照れてる…のか?))


「それじゃあ沖田さん俺仕事があるので行きますね」


「…お嬢さん、ウチに何か用ですかィ?」



今まで寝ていたのかまだ寝ぼけ目で目を擦りながら言ってきた



『入隊…希望………』



「すいやせんが、アレは女中じゃなくて隊士専門でさァ」


ふぁと欠伸をしながら答える


『…隊士…いい…希望……』



その男は月影の言葉に少し目を開くとうーんと頭を掻きながら「ついてきなせィ」と言った








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