えるりっく君ち
□恋わずらい?
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『恋わずらい』
アルフォンスが一点を見つめたたずんでいる。
赤い頬、潤んだ瞳、ため息の3点セット。
「アル…?」
エドワードが呼ぶが気付かずにまたため息。
「アルフォンス!」
エドワードの大声にようやく振り返るアルフォンス。
「あぁ、兄さん。どうしたの?」
「どうしたの?じゃねぇだろ。憂い顔の高校生の弟が、商店街の真ん中突っ立ってたら気になるだろ?」
「そうか、…端っこに移動するね。」
「じゃなくて!別に真ん中がじゃなくて!どうしたって聞いてんだ。」
「そう。うん。アレがボクの頭んなかを占領してるんだ。もう他の事考えられなくて…」
「何?そこらの商店街の看板娘か?!」
「え?『娘』?うぅ〜ん強いて言えば『女王様』?」
「…何の話だ?」