えるりっく君ち

□ボクのにいちゃん
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『ぼくのにいちゃん』

エドワードが部屋で探し物中。
ふと目をやると古びた表紙の印刷物。

「なんだっけ?」

それを本の山をひっくり返さない様にそっと引き抜く。
表紙には『リゼンブール小学校文集』とある。

「おぉ〜なっつかしい!オレの部屋にあったのか。」

その小学校にはエドワードが3年生になって、父の転勤で転校するまで在籍していた。学校全部合わせても一クラスで足りてしまう、

「オレが2年生ってことはアル1年生か。何書いてんだ?」

ページをめくるとすぐアルフォンスの作文を発見。

「お、あったあった。どれどれ。」

『ぼくのにいちゃん』
1ねんアルフォンス・エルリック

「お、いいじゃんいいじゃん。」

『ぼくのにいちゃんは2ねんせいです。でもぼくよりちいさいです。』

「チッ。余計なことを…」
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