えるりっく君ち

□匂い―sweet smelling
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『匂い―sweet smelling』


―君の匂いがこの家からしなくなってどのくらい?
同じシャンプーの匂いがしない。
歯磨きの匂いもボディソープの匂いも。


「兄さん」

エドワードが目を覚ますと間近にアルフォンスの顔。びっくりして飛び退くと、アルフォンスは大きな目をますます丸くする。

「おはよう。なんでボクの部屋にいるの?」
「え、あ…おはよう…え…と…」
「あ―っ!兄さん部屋汚いから片付けめんどくさいからボクのベッド使ったね。」
「あ、そうそう。わりぃな。」
「まぁいいけどね。」
「それはそうと、合宿って今日までじゃなかったか?」
「うん。朝練終わったから帰って来たんだ。」
「あ…そか。」
「朝ご飯まだなんだ。兄さんもまだでしょ?今作るね。」
「朝メシはオレが作るからアルはシャワー浴びて来い。」
「ん?あ、あんまり汗かかなかったからシャワー浴びてないのバレた?汗臭いかな〜?」
「う…んまぁちょっと。」
「えぇ〜やだな。じゃあシャワー浴びる。兄さんご飯よろしくね。」
「おう」
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