Novel 2

□君がいないと
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『・・・・』

無言のままリュウタの手首をきつくにぎりただ歩いた

何も決めずただひたすら・・

・・・リュウタを悲しませたい訳じゃない・・

怖がらせたりも嫌がる事もしたくない

なのに僕はしてしまう

・・・どうしてこう不器用なんだろう・・・

僕は不安なんだよ・・


リュウタがいないと生きられない・・

リュウタがいないともう駄目な身体なってしまったんだ・・



毎朝隣りにお前が居ると居ないとで変わってくるんだよ・・色々・・


『((グ・・・』

『いッ・・』

ハッと気付いたらリュウタが痛がっているのに気付きパッと手を放した・・

『リュウタ?・・ゴメン・・痛かったよね?』

『・・・・・グスッ・・亀ちゃん・・』

正直、焦る。

僕が悪い事をしたのはわかってる。

僕が泣かしたのもわかってるけど・・



『亀ちゃん・・ごめん・・・ごめんなさい・・ごめッ・・・んなさい・・』

違う・・謝るのは僕の方・・なのに・・

『亀ちゃんっ!!僕・・亀ちゃんが居なくなる夢ばっかり見るんだ

亀ちゃんを見ると・・・本当に居なくなるみたいで怖かった・・


だから・・・逢いたくなかったの・・亀ちゃん・・ごめんなさいッ・・』


幼い自分の恋人の小さな頭を撫でた・・


『ごめん・・リュウタ・・好きだよ・・大好きだよ』


* * * * * *


『ただいまァ』

『ただいま〜ナオミちゃんコーヒー♪』

手をつないで仲良く帰ってきた二人は他の連中を気にせず奥に座った

『はい♪リュウちゃんと亀ちゃんに特別に【仲直りコーヒー】♪』

『ありがとう!』

『ありがと・・ナオミちゃん・・(((ゴクッ』


ウラは一口コーヒーを口に含ませそれをリュウタに口うつしで飲ませた

『『アラ・・』』

『プハッ・・か 亀ちゃんッ!!////』


『フフ・・だってカップ一つしかないから口うつしじゃないと二人で飲めないでしょ?((ニヤリ』


『ッ//////』


その後コーヒーを飲み終えるまで口うつしで飲まされたのはいうまでもない・・・

END


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