Novel 2

□君がいないと
1ページ/3ページ


『亀・・・ちゃん・・?』

真っ暗な部屋に僕は居た
誰もいない・・音もなく色もなく・・ただ暗くて 自分すらも見えない・・

貴方がいないこの世界に光なんて存在しなかった・・


* * * * * *
『リュウタ』

『・・・亀ちゃん』

あの意味のわからない夢のせいで亀ちゃんと二人っきりになるのが大嫌いになった。

だからこうやって話しかけられた時はモモや金ちゃんか良太郎のとこに行くのに・・・


今日はそう簡単には行かなかった


モモ達のいる車両にいこうとすると手首をきつくにぎられ身動きがとれくなった・

『・・イタイよ亀ちゃん・・』

『・・じゃぁなんで僕をさけるんだい?』

『・・・避けてないよ・・亀ちゃんの気のせいじゃない?』

『気のせいじゃない。リュウタが僕をさけている・・事実だよ』

『ちが『どこがちがうんだい?』


『亀ちゃん・・・・・』

もう今日で三日も亀ちゃんをムシしていた

亀ちゃんの僕を見る目が冷たかった・・・


『・・・・リュウタは僕が嫌いになったのかな?』

『・・・違うよ・・亀ちゃんが・・・』

言いかけた言葉をとめた

『僕が・・・何?』

どんどん近寄る亀ちゃんに対し僕は後ろにさがった

『どうして逃げるのかな?』

『嫌だ・・・亀ちゃん・・』

唇を塞がれ抵抗出来なくなったその時・・・


ガシッ

『おい!亀っ!!何してんだよ!!』

『モ・・・モ・・』

『五月蠅いなァ・・先輩には関係ない・・』


亀ちゃんがやろうとしてる事をとめに入ってモモは容赦なく殴った

『こんなに震えるまで何してるんだよテメェはっ!!』

『モモ・・・・』


肩を抱き締められ僕はモモの胸に顔をあてるような形になった

『引っ込んでてよ』

『引っ込んでられっか!!』

ウィーン・・・っと車両の扉があいた

『ちょっと・・どうしたの二人共・・ウラタロス!!大丈夫?』

『あんた達またケンカしたの?!たくっ・・・毎回毎回』


『五月蠅いなァ!!!みんな黙ってろよッ!!』

いつもは誰から何を言われても【ハイハイ】とか生返事で亀ちゃんがキレたのだ・・

それには皆がア然としていた

『僕はリュウタと話しがしたいんだ!!邪魔をするな!!』

再び僕の近くに来てモモの所から奪い外の世界に連れ出された
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ