つぶやき.
□追想
1ページ/1ページ
霧のように
見つめるだけで消え入りそうで
まるで神を拝むよう
影のように
その姿を息のあるうちに
映すことは許されず
光のように
瞬きする間さえ
敵に与えず
風のように
当たり前のように
突然と過ぎ去っていく
そんな貴女を
少女のように
心を無邪気に踊らせる事もなく
鉄のように
己の心を堅く閉ざし
自分を殺して
それでもなお
ずっと待ち続けていた私を
貴女は笑うでしょうか
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ