つぶやき.

□追想
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霧のように 








見つめるだけで消え入りそうで 

まるで神を拝むよう 






影のように 









その姿を息のあるうちに

映すことは許されず






光のように










瞬きする間さえ 
敵に与えず









風のように 








当たり前のように 
突然と過ぎ去っていく









そんな貴女を










少女のように 






心を無邪気に踊らせる事もなく 






鉄のように 











己の心を堅く閉ざし 






自分を殺して 








それでもなお







ずっと待ち続けていた私を











貴女は笑うでしょうか

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