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□白石 過去拍手
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 「蔵りーん!」

 「…絶っ対に嫌や」

 「ちょ、まだなんも言うてへんやんか…
 もうええやんそろそろアタシの彼氏にな
 ってーな!!」

 蔵りん、そう呼ぶんは小春だけやない。
 このストーカー女もそう呼ぶんや。けど
 俺は嫌いやない、寧ろかわええ、すき。


 「ああお前等またやっとんのか」

 「先輩等、飽きないッスね」

 「俺は一切頼んでないで」

 「蔵りん蔵りん、今日遊び行かへん?」

 「部活やで、絶対行かへん」

 「部活終わったらやー!」

 「しーらーいーしー!」

 「金ちゃん!アタシ蔵りんに嫌われとる
 かもしれん…どないしよー!」

 「んー、嫌われとるかもな〜あ!」

 「嫌いなわけないやろ阿呆」

 「え?ちゃうの?じゃあ好きやねんな蔵
 りーんっ」

 「抱き着くな、好きやない」

 「も、どっちやねん、なにがそんなに気
 に入らんの?」

 「…蔵りんてなんやねん蔵りんて」

 「…やって、蔵りんやろ?」

 「はあ、全然わかっとらんなあ」

 「?」

 「名前で呼ばれたいんやろ?白石」

 「おおー謙也のくせにようわかっとる
 やん」

 「くせに、ってなんやねん!」


 「……蔵、ノ介」

 「ん、かわええ」

 「めっちゃすき」

 「とっくに知っとるで」

 「蔵ノ介は?」

 「俺もめっちゃすきや」

 「先輩等なんなんスか」

 「んんー、絶頂!」


 「小春呼ぶで白石」

 「蔵りん!蔵りんは蔵りんでしょ!」


 「小春うー!俺等離れたらアカンで」

 「ユウくん、うっさい!」


 「あーうっさい、行くでデート」


 「あ、ちょ!蔵りん!」


 「…蔵ノ介やろ?」


 「………蔵りんっ♪」


 やっぱ彼女にするのやめようか。


   なにこれ、テキトーすぎー。

   20100606
 
 
 
 

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